林真須美被告 動揺見せず

この事件では報道で「毒入りカレー」と言う文字が前面に出ていたためにカレーのイメージが悪くなり、食品会社はカレーのCMを自粛し、料理番組でもメニューをカレーにすることを自粛した。

林真須美被告当人が、動機がないと話しているというこの事件。

ご遺族の中には、動機が分からないまま裁判が終わることに
納得できないでしょう。

何のために殺されなければならなかったのか。

YouTube 「和歌山毒物カレー事件 林真須美被告 最高裁死刑判決」
http://www.youtube.com/watch?v=llFMNrLiqto&feature=related



「再審で無罪勝ち取る」=弁護人と接見、動揺見せず−林真須美被告
4月21日16時16分配信 時事通信

 大阪拘置所大阪市都島区)に拘置中の林真須美被告(47)は21日、弁護人と接見し、「残念ながら(上告)棄却だ」と最高裁判決を伝えられた。弁護人の話では、被告は「やっていないことで国に殺されたくない。無罪を勝ち取るため、再審を闘う。きょうが新たなスタートだ」と話したという。
 小田幸児弁護士によると、弁論から2カ月足らずで判決を迎えることから厳しい見通しを伝えていた。しかし、最高裁にはいちるの望みを持っていた様子だった。
 林被告は特に動揺する様子を見せず、「直接証拠もないし、動機も全くない。一、二審と同じような判決で非常に残念」と話した。
 さらに「上告審の弁護人には引き続き再審の弁護もしてほしい」と要請したという。
 小田弁護士は取材に「早期に再審申し立てをする」と述べた。
参照記事http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090421-00000083-jij-soci



Wikipedia より

和歌山毒物カレー事件

和歌山毒物カレー事件(わかやまどくぶつカレーじけん)は、1998年7月25日夕方、和歌山県和歌山市の園部地区で行われた夏祭において、提供されたカレーに毒物が混入された事件。


概要

事件

1998年7月25日に園部地区で行われた夏祭りで、カレーを食べた67人が腹痛や吐き気などを訴えて病院に搬送され、4人(64歳男性、54歳男性、16歳女性、10歳男性)が死亡した。

当初保健所は食中毒によるものと判断したが、和歌山県警は吐瀉物を検査し、青酸の反応が出たことから青酸中毒によるものと判断。しかし、症状が青酸中毒と合致しないという指摘を受け、警察庁科学警察研究所が改めて調査して亜ヒ酸の混入が判明した。


逮捕後

1998年10月4日、知人男性に対する殺人未遂と保険金詐欺の容疑で主婦・林眞須美(はやし ますみ、1961年7月22日 - )が逮捕された。更に12月9日には、カレーへの亜ヒ酸の混入による殺人と殺人未遂の容疑で再逮捕された。

林は容疑を全面否認したまま裁判へと臨み、1審の和歌山地裁、2審の大阪高裁において共に死刑判決を受け上告していたが、2009年4月21日、最高裁判所が上告を棄却したため死刑が確定することとなる。


裁判の反響

1審において被告が完全黙秘を行い、メディアがこれについて批判的な報道を行ったため、1審の判決文において黙秘権の意義に関し、専らメディア向けとみられる一般的な判示がなされるなど、刑事裁判の在り方の点から見ても特異な事件となった。

自白といった直接的な証拠がなく、状況証拠だけで死刑判決が出された事件として異例だったと言える。裁判では動機も解明されなかったが、そのことが被告が犯人であるという認定を左右しないと最高裁で認定されるなど、未必の故意による殺人としても異例である。

裁判ではテレビで放映された被告人に対する取材映像が証拠として採用され、テレビ局などからの強い反発をよんだ。これに対し、最高裁では「報道された情報をなぜ証拠としてはならないのか、理解に苦しむ」とするなど、話題に事欠かない裁判となった。

また、この事件後子供たちは児童養護施設に送られたが、長男が女性職員に性的関係を強要されたと報道されている(和歌山少年暴行事件)。


その他

フジテレビ『ニュースJAPAN』で、安藤優子が事件の注目人物であった逮捕前の林眞須美にインタビューを試みている。逮捕前だったこともあり、注目人物であった林の名前をピー音を被せて名前を匿名化していたが、編集ミスで1ヶ所だけピー音が入っていなかったためその部分だけ「林さんは〜」という言葉がのって放送された。
この事件では報道で「毒入りカレー」と言う文字が前面に出ていたためにカレーのイメージが悪くなり、食品会社はカレーのCMを自粛し、料理番組でもメニューをカレーにすることを自粛した。また、TBS系のアニメ『浦安鉄筋家族』では、ストーリーにカレーが出て来る回が放送されなかった(この回はビデオ化の際に収録された)。
林眞須美の自宅は、2000年2月に放火によって全焼し解体され、跡地は公園になっている。
使用された毒物の組成を調べるために、Spring-8を使用した。
この事件後、飲食物に毒物を混ぜるといった模倣犯の犯行が多数起きた。




Spring-8

SPring-8(すぷりんぐえいと、Super Photon ring-8 GeV:スプリングエイト)は、兵庫県播磨科学公園都市内に位置する大型放射光施設。電子を加速・貯蔵するための加速器群と発生した放射光を利用するための実験施設および各種付属施設から成る。名前の8は電子の最大加速エネルギーである8GeVに因んでつけられた。

概要

輝度・エネルギー・指向性などの点で世界最高級の放射光を発生させることができる。エネルギーが数keVから100keV程度のX線領域の光を中心に利用されるが、よりエネルギーの低い赤外線を発生させることも可能である。またレーザービームを逆コンプトン散乱させることによって最大2.4GeVの単色ガンマ線を作り出すこともできる。

1991年から日本原子力研究所(原研)と理化学研究所理研)が共同で建設を開始し、1997年10月から供用を開始した。両研究所が高輝度光科学研究センターに施設の運転・管理を委託。整備費は1,319億円。所在地は兵庫県佐用郡佐用光都1丁目1-1。なお、敷地の一部は赤穂郡上郡町たつの市にまたがっており、播磨科学公園都市の一角に位置する。

一般見学については、展示室や一部の外部施設は随時見学可能であるが、内部の実験設備や加速器などを見るためには例年4月ごろに行われる一般公開に参加する必要がある。

敷地内には、SPring-8とビーム光源を共有し、ナノテクノロジー研究開発などに使用される中型放射光施設ニュースバル(兵庫県立大学高度産業科学技術研究所)がある。


特記事項

1998年7月25日に発生した和歌山毒物カレー事件では毒物の同定に使用された。

2003年にはBL33LEPで大阪大学の中野貴志がペンタクォークを作り出したとされる。ただし、後の検証では異論も出されている。
2008年の映画「神様のパズル」では施設内が撮影に使用されている。
土産品には「スプリング8まんじゅう」、「SPring-8ワイン」などがある。
現在X線自由電子レーザー設備の設置計画が進行している。
国内の各大学および理研や原研による学術利用だけでなく、製薬会社、製鉄会社など、30社以上の産業利用や海外の研究機関の利用もあり、専用のビームラインが設けられている場合もある。2008年度には、今まで他社と共同でビームラインを利用していたトヨタ自動車が、単独企業としては初めて専用のビームライン(BL33XU)の新設に着手する
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090421-00000083-jij-soci